商品パッケージの開発ストーリー
概要
使いやすさと地球環境への配慮を両立するために「ロングユースコンセプト」の商品パッケージを採用しました。
地球環境への配慮の仕方
「どうしても発生してしまうゴミを最小限に抑える」工夫を取り入れることで、少しでも地球環境に配慮しました。
ロングユースコンセプト
開発当初から、大量の資源を扱う「ものづくりの企業」として、できる限り地球環境に配慮したいと考えていました。
しかし、HASSOHO®ノートは紙素材のため、安全にお客様に商品をお届けするには、防水等の観点から、どうしてもプラスチックのパッケージを使用しなければなりません。それでも、なるべく地球環境に配慮するために、その機能を削ってでも紙材のパッケージにすべきか悩んでいました。
防水と、地球環境への配慮。この相反する二つの考えを両立させる方法として思いついたのが、「地球環境への配慮の仕方」の発想を変えることでした。具体的には、プラスチックパッケージの強みを伸ばし、「届いたらすぐに捨てるパッケージ」ではなく「最期まで使い切れるパッケージ(=最期まで命を全うできるパッケージ)」に仕立てることでした。
そんなアイデアから生まれたのが「ロングユースコンセプト」のパッケージです。
工夫ポイント
ロングユースコンセプトを実現するために、3つの工夫をしました。
1.自然と長く使ってしまう袋のあり方
2.長く使える「デザイン」を採用
3.長く使える「素材」を採用
1.自然と長く使ってしまう袋のあり方
ポイントは、透明であることを活かし、プラスチックパッケージを、商品の「郵送用」だけでなく「収納用・持ち運び用」として捉えることでした。
もちろん、透明でなくても収納・持ち運びは可能です。しかし、もし茶封筒に入れると、いちいち中から取り出さなければ中身が見えないため、「これには何を入れていたんだっけ?」「よくわからないから、まあ置いておこう」となりがちです。一方、透明のプラパッケージであれば中身が見えるため、その煩さが無くなります。また、HASSOHO®ノートの開発者は、普段の生活でも、書類や小物は「できる限り中身が見えるように収納する」ことを心がけており、一人のユーザーとして「自分だったら、中身が見えて収納できる袋の方がうれしい」と考えました。特に、様々なラインナップがあるHASSOHO®ノートにおいて、ぱっと見で中身が見えない袋は致命的です。そのため、ユーザビリティの観点から、HASSOHO®ノートを収納するなら「中身が見える透明パッケージが最適解」だと考えました。
以上のことから、商品パッケージは、届いたらすぐに捨てずに「収納や持ち運びで長く使用してもらう(=自然と長く使ってしまう)」ことを最大化させるパッケージにすることにしました。
2.長く使える「デザイン」
パッケージ自体が主張しない「入れたものがよく見える」デザインを採用しています。具体的には以下のデザインを採用しました。
1.印字の内容を可能な限り省く
→中身がよく見える
2.印字を下側に寄せる(中央を空ける)
→中身がよく見える
3.印字の色は目立たない白色
→印字は紙の色と同化して見えなくなり、入れたものが主役に。
※透明のプラスチックパッケージでも、例えばルーズリーフのパッケージは、全面に商品名や説明書きなどを大きく印刷しています。これでは入れたものは見えず、中身よりも袋が主役になっています。HASSOHO®ノートの袋では「中身が主役になる」デザインを採用しました。
3.長く使える「素材」
収納や持ち運びで使おうと思っても、すぐに破けてしまっては、長く使えません。特にHASSOHO®ノートでは、一枚一枚袋から取り出すルーズリーフと異なり、1冊丸ごと取り出すため、やぶれやすい袋は致命的です。そのため、HASSOHO®ノートの袋では「やぶれにくい袋の素材」を採用しています。
具体的には、一般的なプラスチックパッケージで使用される安価な素材「OPP袋」ではなく、よりやぶれにくい素材「CPP袋」を採用しました。
※ルーズリーフなどでは主にOPP袋が使われています。OPP袋とCPP袋の違いがわかる参考動画はこちら
まとめ
地球環境への取り組みとして、以下3点の「ゴミを最小限に抑える」デザインを採用した袋を使用。
1.自然と長く使ってしまう袋のあり方
→「収納用・持ち運び用」としての機能を袋に付与
2.長く使える「デザイン」を採用
→「中身が主役になる」デザインを採用
3.長く使える「素材」を採用
→「やぶれにくい」袋の素材を採用
今後の取り組み
現在は費用の面で採用を断念しましたが、今後は、植物由来のバイオマス成分が含まれたプラスチックパッケージを採用することも検討しています。具体的には、「石油資源の節約」や「CO2排出量削減」に貢献することができます。
・「石油資源の節約」:製造時に植物由来の原料を配合することで、石油資源を節約できる
・「CO2排出量削減」:廃棄時に焼却で発生するCO2を、製造時の原料となる植物が吸収するという、新たにCO2を増加させない好循環が生まれる
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