必勝法の補足6:グループ分けは必要?

 

最終的に欲しいのは

「たった1つの最強の不便や不満」

であり、そこ生まれた一つのストーリー(コンセプト)です。グループ分けした付箋ではありません。その最強のコンセプトができあがってから、詳細をわかりやすくするために、付箋で流れを整理すればいいのです。

100個出して、その中から1個選ぶ」という大人なプロセスを踏むなら、グループ分けは有効かもしれませんが、100個、1000個出していたら、自然とすんごい1案が頭の中に舞い降りてきてしまったこれをやりたくて仕方がない(いや、むしろやらせてくれ)の現象を狙うなら、グループ分けほど、遠回りな作業はないと言えます。

実際、私も、付箋でたくさん書き込んで、グループ分けをする経験を、数えきれないほどしてきました。「とりあえずグループ分けしてみますか」と。しかし、グループ分けをした後にクリティカルな不便や不満、コンセプトが生まれたことは、本当に一度もありません。むしろ、「さあ、ここからどうやって選ぼう…」と、出す作業がストップしてしまいます。最短ルートを通りたいなら、グループ分けをしない方がオススメです。グループ分けは、やりたくなってしまいますが、むしろしないように努力するべきだと考えます。

 

ただ、これはあくまで筆者の主張であり、いろんな流派があって良いと思います。