「新商品を企画せよ」の必勝法を見つけてしまいました
テーマ「新商品を企画せよ」の
必勝法を見つけました
その必勝法をご紹介する記事です。この記事を見れば最短ルートが瞬時に頭に浮かぶようになります。
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筆者の発明実績
通算15件出願/意匠権 通算70件出願/受賞歴多数
第0章 前置き
デスゲームについて
突然ですが…
デスゲームに参加したことはありますか?
私はあります。それもたくさん。
デスゲームは、実は、現実世界にも存在していました。デスゲームの内容は「今からテーマを与える。テーマに沿った素晴らしいアイデアを考え、4日後にプレゼンテーションせよ。さもなくば死ぬ」というもの。参加し、生きるのに必死でした。死ぬ気でアイデアを出しました。そして、なんとか無事生還することができました。そんなデスゲームを10回以上は経験し、無事に今生きています。
このデスゲームで生きのびるために編み出したのが、この記事の必勝法です。
第1章 結論
1.必勝法の結論
アイデア出しのあるあるを言います。
「新商品を企画せよ」のテーマを受けたら、初手で「よーし、新商品のアイデアを出すぞー」としますよね。質より量だからといって「とりあえず何でもいいのでアイデアを出していきましょう」と号令して、新商品のアイデアをざっくばらんに出したりしますよね。
このやり方やめてください
もう一つ踏み込むと
「アイデアを出す」ことをやめてください
付箋に書いたアイデアが増えるだけで、逆に選びにくくなり、ドツボにハマること山の如しです。
これは「運任せ」のやり方です。
このやり方をデスゲームでやったら確実に時間切れになります。
あんた死ぬわよ。
2.やり方の結論
やり方を言います。アイデアではなく
「不便や不満」を出しまくってください
たったこれだけです。とっても簡単ですよね?分解するとこの2つ。
A:×アイデアを出す 〇不便や不満を出す
B:×2,3個出す 〇出して出して出しまくる
しかし、不思議なことにこんなにシンプルな考え方なのに、どこの書籍にも書いていないし(あれば教えてください)、これを、真に、愚直に実行している人はほとんど見たことがありません。
単純な発想プロセスですが、これを知ってるだけで、何も手を動かしていなくても、いいアイデアが出てくることが半分確定しているようなものです。
第2章 理由1
1.理由その1
「不便や不満を出す」理由を言います。例えば、
「ノートにアイデアをメモしても、会議で広げて見せられない」
という不便や不満が見つかったら、
「会議で見せられるノートをつくるのはどうか?」
と自然と思いつきます。これだけで新コンセプトのノートが出来ました。簡単ですよね。
2.理由その2
他にも例えば、
「付箋でアイデアをたくさん出した後、めちゃくちゃ邪魔になるよなぁ」
という不便や不満が見つかったら、
「邪魔にならないブレストツールを作るべきだ」
と自然と思いつきますよね。「これがあったら、自分がほしい」と思いますよね。
3.結論
逆に、「会議で見せられるノートをつくろう」「邪魔にならないブレストツールをつくろう」というアイデアは何もないところからいきなり思いつきません。
だから、必勝法では
「アイデアの一歩手前」を出します
(ここ、超重要です)
言い方を変えると「解決しないといけない不便や不満」を見つけたら「勝ちが確定」するのです。
4.理想の姿
今後は、アイデアが出ていない時に、「何かいいアイデアないかなー」は禁止です。
「何かいい不便はないかなー」と言ってください
第3章 理由2
1.理由
不便や不満を「出しまくる」理由を言います。理由は
クリティカルヒットするものは、いきなり出ないから
たくさん出して、いいものを選ぶのが、1番の最短ルートです。
少なくとも100個は出します。デスゲームのような短い期間では、時間がないので1日で100個出します。数週間の時間があるなら、1000個出してもいいでしょう。個人的には「たくさん出す」というよりも「すべての可能性を出し切る」という意識の方がオススメです。
A「たくさん出したぞ!」 B「こ、これ以上、出せません…」
2.不思議な現象
そして、出して出して出しまくって、すべて出し切ると、不思議なことが起こります。わざわざ、無理矢理1つを選ばなくても
「100個出してたら、自然とすんごい1案が頭の中に舞い降りてきてしまった…これをやりたくて仕方がない(いや、むしろやらせてくれ)」
という現象が発生します。
A 「うーんどれがいいかな」 B 「金はいらない!これをやらせてくれ!!頼む!!!」
ここまで来れば、勝ち確定です。これを経験したことがない人は、是非一度、必勝法を使って、この現象を味わってみてください。
第4章 ツール
1.結論
世の中には2つのツールがあります。「出しやすいツール」と「出しにくいツール」です。最短ルートを通るなら、ツール選びは超重要です。
では、どのツールで出しまくればよいか。結論、
HASSOHO®ノートを使ってください。
理由は、この必勝法をストレートに実現するために作った発想ツールだからです。具体的には、「すごく簡単に出しまくれる」発想ツールだからです。
デスゲーム当時、HASSOHO®ノートはまだ存在していませんでした。もともとは付箋を使っていましたが、「デスゲーム当時、HASSOHO®ノートがあれば、どれだけ効率的だっただろう…」と本気で思います。過去にタイムスリップできるなら、当時の自分に渡したいものNo.1がこのHASSOHO®ノートです。
2.理由
「最も簡単に出しまくれる」理由は2つ。
1.使うと、自然とたくさん出せるから
2.たくさん出した後を気にせず、思う存分出しまくれるから
それを構成する要素は9つ↓
3.詳細1
HASSOHO®ノートが「1.使うと、自然とたくさん出せる」構成要素は6つ。
01:マス目が小分けになっていて、マス目が無限に続く→付箋のように、気軽に書き込める→「うーん、これは微妙かもなあ」「けど、マス目無限にあるし→とりあえず出しておこう」ができる→そこから思ってもみなかったことを思いつく→それを繰り返す→自然とたくさん出せる
02:紙を無限に広げられる→紙をどこに書くかを気にしなくてよい→思考が途中で中断されない→ずっと同じリズムで出し続けられる→自然とたくさん出せる
03:A4見開き2ページほどのスペースで使える→普通のノートのように使える→狭い机でも、家でも、カフェでも、どこでもやりたい時に書き込める→やりたくなった瞬間に作業ができる→自然とたくさん出せる
04:どれだけ出しても、 A4ほどのコンパクトサイズに折りたためる→カバンに入れて持ち運べる→疲れたら、カフェで出したり、在宅ワークで出したり、公園で出したり、できる→気軽に気分を変えられる→気軽に出し続けられる→自然とたくさん出せる
05:手書きでかける→「イラストで表現したい」「ポジショニングマップで整理したい」と思った時もすぐ表現できる→思い付いたことを、すぐに、ラフに、表現できる→自然とたくさん出せる
06:広げても、すぐに片付けできる→スキマ時間で「5分だけ出す」ができる→自然とたくさん出せる
4.詳細2
HASSOHO®ノートが「2.たくさん出した後を気にせず、思う存分出しまくれる」構成要素は3つ。
07:たくさん出しても本棚に収納できる→たくさん出してもかさばらない→たくさん出した後を気にせず、思う存分、出しまくれる
08:どれだけ出しても、同じ順番で並んでいる→どれだけ出しても、付箋やコピー用紙と違い、バラバラにならない→どれだけたくさん出しても、見やすい、整理しやすい、アイデアの管理が楽→たくさん出した後を気にせず、思う存分、出しまくれる
09:出した順番で簡単に広げられている & マス目でハッキリ区切られている→見返しやすい→別で資料を用意しなくても、そのまま広げればプレゼンテーションの資料にもできる→会議用に資料作りをする意識をしなくていい→たくさん出した後を気にせず、思う存分、出しまくれる
5.選べる3タイプ
HASSOHO®ノートは主に3タイプあります。
小分けにたーっぷり出すなら、Sです。 筆者はS派です。
(描いている内容はイメージです。実際には、不便や不満を書いていきます)
たくさん出したいけど、太ペンで書いたり、少し伸び伸び書きたいなら、Mがオススメです。迷ったらMで良いと思います。
小分けではなく、ひとつひとつの不便や不満をみっちり書き込みたいなら、Lがオススメです。
第6章 まとめ
まとめ
いかがだったでしょうか。必勝法の内容をまとめると、やり方がこのように変わります。
「アイデア」を出すぞー!
(何で何をどう出すかは決まっていない)
必勝法
「HASSOHO®ノート」を使って「不便や不満」を出しまくるぞー!
(どういうものが出てくるとゴールなのかが明確な状態でスタート)
ただ、新商品のすんごいアイデアを思いついたとしても、実際に具現化させるプロセスが一番大変だと思いますが、ひとまず、「〇〇の新商品を企画せよ」と言われたら、真っ先にこの必勝法を試してみてください。
補足
1.アイデアを出さない理由
アイデア出しをいきなりすると、2種類のアイデアが出ます。「①なんとなく出したアイデア」と「②不便や不満などを捉えた上で出されたアイデア です
①の場合、自分では気づいていなくても、議論の末、不便や不満が炙り出てきて、良いアイデアに育つこともあります。もちろんあります。しかし、
それは運任せです。
作業する前に勝ちを確信できる「必勝法」を身につけたいなら、運任せはオススメしません。
②のほとんどが「解決したい不便や不満は頭の中にはあるけど、とりあえずそれを解決する一例をアイデアとして書いてみた」というのがほとんどです。そして、いつも、そのアイデアの良いところを掘り下げて「この不便や不満を解決するものだったんだね」と見つける作業が発生したり、「これはこういう意図で〜」という説明作業が発生したりします。
これは遠回りです。
アイデアから出しても、最終的にフォーカスすることは、結局不便や不満なのですから、最短ルートなら、不便や不満を最初から出すべきです。むしろ、
「不便や不満を1つ選ぶならどれにするか」
がめちゃくちゃ大変であり、今後の作業全てを担うコンセプトになるため、この作業に全集中すべきです。
2.必勝法はアレンジを
時間があれば、不便や不満を出しまくる前に、観察調査や体験をしてみてもいいでしょう。また、一度出しまくってみて、仮説が出たり、視野が広がった状態から観察調査や体験をしてみて、そこからもう一度出しまくってもよいでしょう。
「出しまくる」という型をベースにして、色々アレンジしてもいいと思います。
3.必勝法は一つの流派
この必勝法は、基本的には、筆者の専門領域である「製品やサービスを開発する分野」に当てはまります。
もちろん、「製品やサービスを開発する分野」でも、不便や不満をもとにしない、素晴らしい新コンセプト商品もあります。それは発想プロセスの流派の違いです。「不便や不満を出せば、新商品を思いつきやすい」という1つの流派にすぎず、これ以外あり得ないと主張するものではありません。
また、不便や不満に当てはまらない商品領域もあります。例えば「新しいゲームをつくる」「新しい和菓子をつくる」上では、不便や不満は該当しません。
もし自身の発想分野が、不便や不満を解消する領域なのであれば、是非これを使ってみてください。逆に、不便や不満が当てはまらない発想分野であれば、「何を出すのが最短ルートか」を考えてみるとよいでしょう。
4.シーズ開発でも必勝法を
ものづくりの現場では「この技術を活用して何かやってほしい」という場面も多いと思いますが、そんなシーズ発想の場合でも、技術を分解し、上手く工夫すれば、必勝法の型に持ち込めます。
どんな場面でも、どうにかして、この必勝法の型に持ち込むことを考えてみてください。そうすれば運任せの発想プロセスから抜け出せます。
5.十分な量?
「不便や不満を出しましょう」と号令をかける発想会議は、すでに世界中で行われているでしょう。しかし、
出す量が少なすぎる
ことがほとんどだと感じています。
それを実行するとしても、会議中に2、3時間、ホワイトボードやポストイットに書き出していく程度で、丸1週間、丸1カ月、そのことだけを考えて、出しまくっているわけではないでしょう。
また、あるあるですが、付箋である程度の数が出たら、グループ分けの作業をして、出しまくる作業をやめることがほとんどです。
「出しまくる作業」をやめる時は、最強の不便や不満を見つけた時
であるべきです。グループ分けをする時ではありません。グループ分けも、もちろんメリットはあります。それは「やってきたプロセスを後から見返しやすく、説明しやすくなる」ことです。つまり、グループ分けは、クリティカルな不便や不満を、出したり、見つけたりする作業ではないのです。
「100個、1000個出していたら、自然とすんごい1案が頭の中に舞い降りてきてしまった…これをやりたくて仕方がない(いや、むしろやらせてくれ)」の現象が発動していないなら、出すことを止めるべきではないと考えます。
ただ、これはあくまで筆者の主張であり、いろんな流派があって良いと思います。
6.グループ分けは必要?
最終的に欲しいのは
「たった1つの最強の不便や不満」
であり、そこ生まれた一つのストーリー(コンセプト)です。グループ分けした付箋ではありません。その最強のコンセプトができあがってから、詳細をわかりやすくするために、付箋で流れを整理すればいいのです。
「100個出して、その中から1個選ぶ」という大人なプロセスを踏むなら、グループ分けは有効かもしれませんが、「100個、1000個出していたら、自然とすんごい1案が頭の中に舞い降りてきてしまった…これをやりたくて仕方がない(いや、むしろやらせてくれ)」の現象を狙うなら、グループ分けほど、遠回りな作業はないと言えます。
実際、私も、付箋でたくさん書き込んで、グループ分けをする経験を、数えきれないほどしてきました。「とりあえずグループ分けしてみますか」と。しかし、グループ分けをした後にクリティカルな不便や不満、コンセプトが生まれたことは、本当に一度もありません。むしろ、「さあ、ここからどうやって選ぼう…」と、出す作業がストップしてしまいます。最短ルートを通りたいなら、グループ分けをしない方がオススメです。グループ分けは、やりたくなってしまいますが、むしろしないように努力するべきだと考えます。
ただ、これはあくまで筆者の主張であり、いろんな流派があって良いと思います。
7.複数人では?
不便や不満を100個出す場合、人数も重要だと思います。個人的には、10人で合計100個出すよりも、100人で合計100個出すよりも、
1人で合計100個出す方がオススメ
です。理由は、「100個出して、その中から1個選ぶ」という大人なプロセスではなく、「100個出してたら、自然とすんごい1案が頭の中に舞い降りてきてしまった…これをやりたくて仕方がない(いや、むしろやらせてくれ)」の現象を狙っているからです。前者は頭で選んで、後者は本能で選んでる、という違いでしょうか。
「いやいや100個は3人で出した方がいいだろーなぜならー」と言われるとなかなか論理的に明確な反論ができませんが、個人的には、
3人いるなら3人ずつ100個出して、合計300個出す
方が良いと思います。そうすると、3つも最強のアイデアが出ることになりますから、とってもお得です。
もちろん、いろんな流派があっても良いと思います。
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